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​ごあいさつ

富士宮こども舞台芸術表現会代表 平 林千亜紀  <南インド古典舞踊バラタナティヤム舞踊家>

ごあいさつ

地元富士宮を拠点にインド古典舞踊の活動を始めて20年が経ちました。

少子化、インターネットの普及などにより、子供たちが生の舞台を肌で感じる機会が減っていく様を自身の子育てからも感じ、どうにかこの寂しい現状から脱却できないものかとずっと考えておりました。

そんな中、世の中はコロナウイルス感染症の問題で、舞台を始めとするすべてのエンターテイメントが自粛に追いやられ、ますます心が疲弊していきました。

良くも悪くもインターネットがさらに普及し、手軽に・気軽に・好きな時間に何でも画面を通して情報を得て学べる時代に習い事の世界も変化しつつあります。

それは決して悪いことばかりではなく、入り口が増えることで舞台芸術への興味を持つきっかけにもなるでしょう。

しかしながら、一つ一つ積み重ねながらじっくりと生身の人間から何かを学ぶことは生きるうえでとても大切なことではないかと考えます。

周りと歩調を合わせることを美徳とし、湧き出る感情を抑え込み表情も乏しい現代っ子が増えていることにも不安を募らせています。

 

舞台芸術は挨拶をはじめ礼儀作法にも厳しい世界です。

今の子供たちにとってはとても鬱陶しいことかもしれませんがあえてそういった世界に身を投じ、その様式美の中での自由な表現を楽しむことを体験して欲しいと考えます。

 

さらに、芸道を身につけた素晴らしい表現者・指導者の活動の場を設けることも舞台芸術の世界を活性化させる重要な要素です。

肩書や経歴が少なくても、熱意ある若い指導者たちの実績を積める場に、本会が携われることができたら本望です。

 

富士宮こども舞台表現会では、舞台芸術を観る・学ぶ・教える・表現する・の4方向からアプローチを図り、演者と学ぶ者と指導する者の連携で地元富士宮の舞台芸術の底上げを目指し、人々に生きがいと潤いを与える活動を展開して参りたいと考えています。

 

最後になりましたが、本会の意図にご賛同いただける皆様にはぜひお力添えをいただきたく

よろしくお願い申し上げます。

 

令和3年7月

富士宮こども舞台表現会 代表 平林千亜紀

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